高知市中心商店街主催防災講演会

防災講演会の案内をいただいたので出席いたしました。

東日本大震災被災地域の方々による講演。会場はオーテピアの四階ホールです。

あの震災の脅威も、月日が経るほどに忘れがちな人間ですから、定期的にこういった講演に足を運んで、防災、減災の重要性、災害の恐ろしさについて再認識する機会を得ることは大変重要性です。話を聞くほどその思いを強く致しました。

この会場に足を運ぶほど熱心な方はさほど心配ないと思います。どのような啓発事業もそうですが、裾野を広げ続けること、継続することが難しいですね。

はりまや橋小学校区防災連合会避難訓練

本日は朝から はりまや橋小学校区防災連合会避難訓練 にスタッフとして参加いたしました。

主な構成は

9時から10時までの 津波避難ビル めぐり
10時から12時までの 避難所模擬体験

避難所模擬体験では、ダンボールトイレ作成のインストラクターを務めさせていただきました。

被災者として生活していく上で、トイレをどうするかというのは重要な課題の1つです。
身近なアイテムであるダンボールに一工夫加えることで簡易トイレができるという発見には、少なからず感心させられました。

ただ、手元にそれなりの道具(カッターやガムテープ)がないと作れないので、これを必要とするシーンがあるとすれば、マンション暮らしの方が被災後もマンションで避難生活を送られる場合などが想定されるでしょうか。

ほかには、ダンボールベッドや新聞スリッパの作成、企業ブースさんの防災グッズの展示などがありました。

日赤のみなさんにはカレーライス炊き出しのご協力をいただきました。誠にありがとうございました。

来年も実施すると思います。たくさんの皆様のご参加をお待ちしております。

はりまや橋小学校区防災連合会総会

昨日は、はりまや橋 小学校区 防災連合会 総会に出席しました。 以前 北街 防災会に顧問として在席しておりましたが、 新たな小学校区の改変に伴ってはりまや橋小学校区 防災連合会に吸収されたので、引き続き 本連合会の顧問をお引き受けさせて頂いておりました。一身上の都合にて二年ぶりの出席ということで、関係者にはご無沙汰をお詫び申し上げました。

総会の報告では、1年間の間に防災力向上のために実施された様々な取り組みについて報告がありました。

一月と空けることなく、役員会やイベントが開催されております。参加者各位の 献身的な 努力の賜物と頭の下がる思いがいたしました。

防災減災及び復興活動は、その取組み主体によって自助・共助・公助に大別されます。また、時間軸も地震発災前から、発災初期、中期、長期といったスパンで取り組むべき内容が変化しますし、大別されます。

共助の取り組みである本防災会の守備範囲は、避難計画や他の避難所との連携、避難所の運営、地域の企業との連携など多岐に及びます。

揺れからいかに多くの命を救うか、そのポイントは家具の転倒防止や自宅の耐震化など自助に負うところがほぼすべてです。しかし、新聞報道等でご存知の通り、県内の耐震対策は頭打ちとなっており、約72,000棟が旧耐震のままとなっています。

本防災連合会の定める共助の範囲をはっきりと把握するものではないですが、防災減災の要諦である自助の取り組みを一層催すために、共助の主催団体がその後押しを相当積極的に実施する必要があると考えます。

とある住宅供給先メーカーから聞いた話ですが、先般の熊本地震では、耐震基準を満たした耐震等級1はもちろん、耐震等級2の建物においても多数の倒壊が確認されたそうです。その対策についても耐震等級3を採用することで対策することが可能との知見が得られています。耐震等級3を推進する是非はまた別としてこういった情報を自助で得ることは至難です。専門家を招いて意見交換や勉強会などを持ち情報の蓄積が必要ですが、そういった機会の受け皿としては、地域の人々が携わる共助の場が最も適当と考えます。

これは関連するお話ですか、仮設住宅の展開を考えたときに、耐震等級別の住宅の把握が重要となってくると考えられます。仮設住宅の必要数の見積もりと設置速度はその後の復興に大きく影響をしますので、どの段階で避難元の住宅の安全性の確認を行うか、高い確率で震災後の利用が可能であろう耐震等級3の住宅がどれだけ存在するかの戸数の把握は必要ではないか?そういった議論も今後必要ではないかと考えております。