即位の礼。

 昨日正午、今上陛下の御即位を国内外に宣言される即位礼正殿の儀が厳かに執り行われました。

 テレビにかじりついて儀式の模様を拝見させていただきました。

 古来からの習わしを大切に丁寧に儀式が進む様、またそのお言葉から、皇室は遥か昔も今も変わりなく、国民の安寧と幸せを祈りけてくださるご存在であるとの認識を一層深くいたしました。また、日本国民統合の象徴であるとともに、万世一系の皇統・皇室を護持することが、日本の過去と現在と未来に一貫性・連続性を担保し、日本(人)を日本(人)たらしめていると再認識いたしました。

 11月14・15日には、皇位継承に伴う一世に一度の重要な儀式、大嘗祭が執り行われます。一条兼良の言葉、「神代の風儀をうつす」との大嘗祭、その日の到来が大変待ち遠しいです。

天皇弥栄

天皇陛下御代替わりのお祝い

26日に開催された天皇陛下御代替わりのお祝いに出席しました。

主催者、来賓(知事、高知市長、青木会頭)の全ての方々が、大変に気持ちのこもったご挨拶をされており、参加者一同、耳を澄ませて一語たりとも聞き漏らすまいとする様子が伝わって参りました。

終始、目頭に熱く込み上げてくるものがございました。

上皇上皇后陛下におかれましては、国民とともに寄り添うとともに、またお導きくださいまして誠にありがとうございました。

天皇陛下におかれましても、ご即位を心からお祝い申し上げるとともに、陛下の御代の導きが素晴らしいものとなりますようご祈念申し上げます。

2枚目の写真は、高知の雅楽同好会による舞の披露のワンシーンです。

令和元年


今上陛下のご即位 、令和元年の幕開け、誠におめでとうございます。

そして、30年の長期にわたり、日本国および日本人の象徴、中心的存在として、国民の安寧と幸せをお祈りくださった上皇陛下にへ、中心より感謝の思いを捧げます。

現行法下では想定されていなかった光格天皇以来のご譲位ということで、当初はどうなることかと心配をしておりました。

しかし、ご譲位に向けた環境が整うとともに祝福ムードが高まるにつれて、心にかかっていた靄は去り、さらに令和元年を迎えた朝方の報道を受けて、ご譲位で良かったという思いがふつふつと湧き上がるようになりました。

そのような思いに至った理由は、3つあります。

一つ目、昭和から平成の移り変わりの契機が昭和天皇の崩御であったことに対して、今回は上皇陛下がご壮健であらせられる中での、今上陛下のご即位であったこと。崩御となるとどうしても自粛ムードの中で新時代を迎えざるをえません。その点、このたびは、あちこちで様々なイベントが催され、祝福ムードと新しい次代への期待感でもって、新しい令和の時代の幕開けとなりました。

二つ目、日本人が日本のことを見つめ直すよい機会となったこと。祝福ムードの中だからこそと思います。上皇陛下のお言葉を受けてご譲位に向けた準備が進む中、 多くの日本人が当事者意識をもって、皇室と元号、ひいては日本の国柄について少なからず何かしら考えたり感じたりする機会になったのではないかと思います。令和という元号の由来が、はじめて、日本の古典、万葉集であったということも大きかったでしょう。万葉集の関連書籍の売上が大きく伸びたり、ゆかりの地である太宰府天満宮を訪う人が増えたりなど、日本の心を辿る人が増えたようです。

三つ目、これは私事ですが、光格天皇の故事を通し、今上陛下の無私の想いの一端にふれることができたこと。日本政策研究センターの『明日への選択』(平成30年12月号)での掲載記事『光格天皇と今上陛下』において、今上陛下が光格天皇の名を挙げて「どのような譲位だったか多くの人に知ってもらいたい」と述べられている事実とその背景について、勝岡寛次氏より紹介がありました。

記事を要約しますと・・・光格天皇は女帝の後桜町天皇の譲位によりご即位されました。光格天皇は、閑院宮家の傍系出身で幼帝ということもあって、ご即位当初ご苦労されたようです。そういった中で、天皇を常に力強く支えたのが後桜町上皇でした。天皇から上皇に宛てた宸翰(天皇直筆の書)には次のようにありました。「仰せの通り、何分自身をあとにし、天下万民を先とし、仁恵・誠仁の心、朝夕昼夜に忘却せざる時は、神も仏も御加護を垂れ給う事、誠に鏡に掛けて影を見るが如くに候」

宸翰には何度も「仰せの通り」とあり、後桜町院のみ教えに忠実たらんとしていた様が窺えます。そして、光格天皇はご譲位後、後桜町院同様に若い仁孝天皇を支え続けていたそうです。(200年前の出来事ではありますが、)これら一連のご事績を念頭に、このたびの上皇陛下のご発言を読み解くと、『ご譲位』とは単に「二重権威」の問題などではなく、天皇は「無私」たるべしとのみ教えを、如何に次代に繋いでいくかの問題なのである。

との記事の内容に大変感銘を受けました。

令和元年誠におめでとうございます。

日本国万歳!天皇陛下万歳!

護国神社-秋季例大祭

今年も参列してまいりました、護国神社の秋季例大祭。

すでにご存知かもしれませんが、こちらの神社には、戊辰東征で没した105柱をはじめ、
日清、日露、大東亜戦争で祖国のために散華された御英霊を含めて、4万1千7百余柱がお祀りされています。御英霊の御霊安らかならんことお祈り申し上げます。

今年は天皇皇后両陛下の行幸啓がございました。

その際、陛下より旧官幣社である土佐神社、護国神社、山内神社には、幣帛料がご下賜されました。古くは、幣帛といいまして、実際に帛、つまり絹の布がご下賜されていたとのことです。いまでも伊勢神宮から下賜される幣帛は料ではなく、その名の通り絹の現物だそうです。

肝心の幣帛関係の写真がなくてごめんなさい。
かわりに護国神社のサイドからのショットを一枚。

天皇皇后両陛下提灯パレード無事終了

約1000人弱の大勢の参加者で天皇皇后両陛下を誠心誠意奉迎いたしました。

明治維新後150年、そして平成最後の記念すべき行幸啓、参加者一同、光栄のあまり万歳三唱にも相当力が入りました。

奉迎委員会名誉会長の尾﨑知事も、挨拶の途中で涙ぐんでいるようでした。

帯屋町のパレードは、ブラスバンド部の皆様のご協力を得て賑やかに開催することができました。

写真は携帯カメラのものであまり画質がよくありません。良いデータが手に入りましたら、改めてアップロードさせていただきます。

ご協力くださった皆様、誠にありがとうございました。
関係各位の皆様、お疲れ様でございました。

象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば

象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば

激動の今ではありますが、今日(8月8日)は日本にとってことさら大きな出来事がございました。上記リンクの通り、天皇陛下が象徴としてのお務めについてその思いを語られました。

メッセージからは、ただひたすらに国民の安寧を願い、伝統の継承者としての責務を果たされようとする真摯なお姿が伝わって参りました。また、お年を召されたこともあり、あるべき姿を今後も維持し続けることができるかということに不安を覚えていらっしゃるとのことでした。

本当にもったいないお言葉でございました。涙がこぼれます。

皇室のあり方について定めた皇室典範は、今日では憲法下に置かれているため、大変恐れ多いことではありますが、必要に際しては民選の国会議員がその改正にあたることになります。実際には有識者会議の方針にのっとった結論が出るとはいえ、お世継ぎ問題の際の対応などを見ていると不安を覚えずにはいられません・・・

皇室の家法ともいうべき皇室典範が憲法下に置かれたのは、明治以降と理解しております。近代国家の要請に従って止むを得ずそのような形態をとったのであって、ある時代の特異な、あるいは一過性のレジームにいつまでもお付き合いする必要はないと考えます。憲法なるものができるよりもはるか以前より存在し続け、あらゆる時代において普遍的価値を持ち続けた「伝統」こそが真理であります。つまり私としては、いわゆる皇室典範なるものは憲法下から離れたのちに皇室の家法として、伝統に則り皇室の方々によって粛々と運用されるべきであると考えます。日本国臣民としてはこれに従う道のほかはないと考えます。

 

さて、戦後の教育では、天皇陛下について学ぶ機会はほとんどないに等しいといっても差し支えないでしょう。憲法に書かれている象徴以上のことは触れられません。あるとすれば、宮中行事で田植えをされている程度の記述でしょうか。
これでは正しい天皇陛下のお姿は伝わりませんし、本日のメッセージも正しく受け取ることができない恐れがあります。
というわけで少し天皇陛下の担われている仕事について少し補足を行います。

法律に定めるところの国事行為、参議院の開会の詔であったり、外交への参加、その他公式行事での挨拶等はみなさまご存知のことと思います。しかし本当に大切な天皇陛下のお仕事は、国と民安かれと毎日祈りをささげ治(し)らすこと。そして、豊葦原瑞穂国(日本)を理想的な世の中にするべく、国民に対しかくあるべしとする国民像について自ら範を示し続けることです。これが古代より連綿と受け継がれてきた最も重要な仕事です。私たちは、その姿を見て天皇陛下を敬愛し、大切に思い、どのような激動の時代にあっても、行先を違えることはなかったのであります。つまりは日本人が日本人であるのは天皇陛下がいて皇室があるからなのです。伝統を冠した皇室がなくなってしまえば、それは日本という名前のついた民族あるいは国土にすぎず、変容してしまっているのです。

後半は詰め込みすぎたように思い反省をしております。詳しく勉強してみたい方は、私の稚拙な文章を離れ、日本書紀または古事記あるいはその解説本を手にとられることをおすすめします。
長文にお付き合いくださりありがとうございました。天皇陛下万歳。