東北視察@南海地震対策再検討特別委員会

7月中旬の南海地震対策再検討特別委員会の視察について、遅ればせながらUPしようと思います。

いわゆる備忘録ですね。

さて、たびたび視察に出ている南海地震対策再検討特別委員会ですが、今回は東北の一年後の復興状況について見聞きをしてきました。

まず初日は、岩手県遠野市。
遠野市は沿岸部隣接市町村の西側、つまり内陸部にあります。
23年3月11日の大震災においては支援物資中継基地として大活躍したことはみなさんご存知でしょうか?

たぶんこの地域以外にも中継基地として活躍した場所はあるでしょう。中継基地に求められる要件を突き詰めていけば、その機能を果たせる地域は自然と絞られるからです。ではなぜ遠野市が有名になったかと言うと、発災後の早い段階で支援物資中継基地として名乗りをあげてその体制を整えたからです。また、そのことを可能としたのが事前の想定訓練・計画でした。

遠野市を含む近隣市町村では、30年以内に99%の確率で到来すると予測されていた地震災害に対して、従前より合同訓練を行なっていました。幹事の市町村は持ち回り制で、いづれの地域も一般的な防災訓練・避難訓練を行ったのに対して、遠野市は沿岸部が深刻な津波被害に見舞われたと想定し、物資支援中継基地として円滑に機能するための訓練を行いました。この訓練にはもちろん自衛隊も参加しています。このときの経験に基いてあらかじめ支援物資中継基地としての計画を策定していたことが、発災後の円滑な対応につながりました。

高知県においても、同様の役割を果たす市町村あるいはエリアをあらかじめ策定しておき、近隣市町村あるいは隣県および自衛隊等との連携等を深化させておかなくてはなりません。

 

次に沿岸部、大槌町、陸前高田市を訪問しました。
目的は復興・復旧状況と、現段階で抱える課題等について調査を行うためです。
 まず目に飛び込んできたのが、一年以上経過した今でもほとんど復興・復旧の進んでいない惨憺たる中心市街地。 テレビや新聞などを通して全く進んでいないと散々聞かされていたものの、いざ目の当たりにしたときには、本当にショックでやりきれない気持ちになりました。

なぜここまで遅々として復興・復旧が進まないのか?視察を続けるうちに、そこにはそれなりの理由があることが浮かび上がってきました。

この記事の続きはまた後日・・・