AI信号機

ある先輩から、市内の信号機の制御がもう少しどうにかならないか、おかげで混雑がひどいし、このままでは環境にも良くないと相談を受けました。

たしかに、朝の北環状線の混雑は、日々悪化しているように感じます。
これは万々あたりに流入する人の数が増加していることが原因のようです。

また、間もなく移転とはいえ雨の前の日赤病院前の大混雑は相当のものです。押しボタン式信号機が距離をおかず二台並んでいるのは、駅周辺の再開発の際に周辺関係者の意見を反映してそのようになったのだと推察されます。二台並んでいることについては経緯があったとしても、なぜ幹線道路の信号機と連動して押しボタン信号が変わるようにしなかったのか、不思議でなりませんでした。

偶然にも某会で公安委員会の方にお会いした際に、連動の件についてお尋ねしてみると、歩行者優先だからというお答えをいただきました。

さて、ますます深まる謎。高知県(市)の信号機は、交差点間で連動・連携した信号制御がそれほど行われていないのではないかと推察いたします。

この件と関連する記事が日経xTECHに掲載されていました。重要交差点と一般交差点にわかれており、重要交差点は交通量を監視しながら手動または自動で制御されているということです。そういえば、市内にはNシステムではないカメラが設置されている通りがあったようですが、あれは信号制御のために設置されていたということでしょう。

もっと効率的に運用する方法がないのかとグーグル先生の力をお借りしていたら、下記の記事に行き当たりました。

「AI信号機」導入で交通渋滞を大幅緩和 – 米ピッツバーグの実験
AIを信号機に活用する実験が始まっている!渋滞しない未来は手に入るのか?

各々の信号機に、センサーやカメラを設置し、収集されたデータから各々の信号機が最適な信号制御を行うというもの。重要交差点が集中処理なのに対してAI信号制御は分散型です。全体を一つのシステムで集中処理すると大変だから、個々で情報収集をして状況に応じた最適解を個々に判断させるということですね。完全な独立ではなく、周辺の信号機と緩やかに連携しているのではないでしょうか。

導入されれば、信号待ちする車のないレーンの信号機が青になるところをぼーっと眺めるようなことも無くなるかもしれません。

ちなみに日本のAI信号制御の取り組みは研究段階にあるようです。
最近信号機もLED化されたばかりですから、追加装備ぐらいでAI信号制御できるようになると、費用も工事期間も省けてよいのですが。

他県のどこかの研究機関が完成させるのを待たなければならないということもないでしょう。果たして本県の大学や研究機関では取り組めないことなのでしょうか?社会実装に向けてネジを巻いていきたいですね。