国際観艦式、旭日旗、韓国の件

海上自衛隊は、本日より韓国で行われる国際観艦式への参加を見送った。

報道等でご存知の方も多いとは思うが、これは韓国政府が観艦式での『旭日旗』の掲揚を自粛するようを日本政府に対して要請したことに端を発している。
日本政府は、これに対して参加を見送るという毅然とした対応をとった。

私は政府の一連の対応を高く評価したい。同旗の掲揚は国内法令によって義務付けられている上に、そもそも外国政府にとやかく言われる筋合いの話ではない。

なお、旭日旗が自衛艦旗として定められた経緯については、下記ページを参照されたし。

神戸海の小部屋

本問題を扇動する韓国国内勢力はもちろん一枚岩ではない。しかしその中核には、日本と韓国の間により深く楔を打ち込みたいという思惑を持った勢力があると思われる。やはりというべきか、この問題に北朝鮮も便乗してきた。便乗というよりも共犯のほうがより正確な表現だろう。

中途半端な対応をとれば、慰安婦同様に有効なカードであると判断し、今後も繰り返し言い続けるであろう。その結果として、日本国内における韓国に対する感情が悪化の一途をたどるであろうことは容易に想像できる。

こういったバカバカしい問題の芽は早めに摘むに限る。
残る問題は、知ってか知らずか意図的利敵行為か、向こうの肩を持つ国内マスコミの存在である。

(Wikipediaより)

今そこにある危機

北朝鮮の暴走によって、日本は危機的状況に追い込まれつつある。

日本のおかれている状況について比較的詳しく記事を書いているのは産経新聞だと思う。熱心な読者にはおさらいになるが、北朝鮮の暴走によって浮き彫りになった日本の問題について書く。

まず、アメリカと半島国家の間で起ころうとしている戦争に、我が国が巻き込まれようとしていると、多くの日本人が考えている点を挙げたい。
いやそうではなく、我々は当事者国なのだ。17日の産経朝刊だったか、日清戦争にいたる経緯について簡潔にまとめられていた。当時の日本の為政者は、地政学的観点から朝鮮半島を日本の利益線の内側に位置付けていたが、それは朝鮮半島が不安定化すれば日本海を挟んで隣接する日本の安全は揺らいでしまうから何とかしなければならないと考えたからである。安定化のための介入の結果起きたのが日清戦争であり、日露戦争である。
いまの北朝鮮の問題と何が変わろうか。核搭載ICBMの開発に成功すれば、極東におけるアメリカの軍事力プレゼンスは低下する。北朝鮮は、軍事力を背景にその時日本に何を要求するのだろうか、想像するのも恐ろしい。
朝鮮半島有事は、我が国の有事でもある。

北朝鮮の様々な攻撃に対処できない。
潜入工作員が重要インフラにテロをしかけてきたらどうなるだろうか。原子力発電所には、武器をもった警備員が配置されていない。あるいは通勤時間帯の地下鉄に毒物を持ち込まれたらどうなるだろうか?必要な法整備がすすめられず、諜報機関を軽視してきたツケがめぐってきた。人の多い東京ならどこでも、工作員は効果的なアクションが可能である。
北朝鮮が力の象徴とする弾道ミサイルなどは対処できないものの最たるものである。正確を期していえば撃ち落とせないわけではない。しかし日本を射程におさめたニ百発を超えるミサイルによって飽和攻撃が行われた場合、日米が協力してその迎撃にあたったとしても、そのすべてを撃ち落とせるわけではない。
日本のイージス艦一隻が一度に追いかけて迎撃のできる弾道ミサイルは1発である。アメリカはアップデートされたイージスシステムを搭載しているので、一隻あたり10程度の目標を同時攻撃できるが、飽和攻撃に投入されたミサイルのすべてを撃ち落とせるわけではない。
日本国本土の主要都市・基地周辺には、大気圏内の日本上空で弾道ミサイルを撃墜することのできるPAC‐3が配備されている。しかしこれとて万能ではない。上空で弾道ミサイルを撃ち落とせば、破片や毒ガス兵器などの内容物が主要都市に降り注いでくるのである。もし核弾頭がその中にあって上空で爆発すれば、EMP(電磁パルス)を生じ、航空機が制御不能に陥るのみならず、インフラをはじめ重要施設の電子機器が破壊されてしまうだろう。万が一核弾頭が山手線内に着弾すれば、少なくとも山手線内は灰燼に帰す可能性が高い。

難民の問題もある。戦争がはじまれば、在留邦人の引き上げはもちろんのこと、日本に避難してくる朝鮮人も存在するだろう。その数は数十万あるいは数百万人にも上るかもしれない。果たしてこれだけの人間を引き受けられるだろうか。

しかも北朝鮮の問題は先送りすればするほど、日本を含む関係国の被害と事後処理が大変になる。

果たして、北朝鮮に平和裏に核兵器を放棄させることができるであろうか。私は極めて難しいと考える。北朝鮮は(中国もだが)力こそが、自分たちの行いを正当化させ、生存権を確保せしめ、相手を従えさせることのできる唯一の手段であると確信している。ゆえに、彼らはその力を手に入れるために必要なありとあらゆる犠牲を許容するであろう。
もし今回、アメリカが軍を引くことがあっても、朝鮮半島有事は遅かれ早かれの既定路線なのである。

(大きすぎる授業料を払うかもしれないことによって)我々が学ばねばならないことは、平和のために真面目に軍事を学びそのバランスをとる努力をしなければならない現実についてである。政治家はもちろんのこと、国民も義務教育をはじめ様々な段階で軍事の基本について学ぶ必要があったのだがそれをしてこなかった。アメリカに軍事を依存してきたことと不勉強の代償であるが、国政の場で日本の安全を確保するために必要な戦略・戦術について語れる政治家は少ない。また当然国民も関心を示さない。だから必要十分な防衛措置が講じられないまま、北朝鮮に対しても核開発を途中で挫折させるような、かつてイスラエルがイランに行った妨害工作のような対処を講じることができなかった(中には防衛的先制攻撃とは認められないものもあったが)。

われわれに降りかかる火の粉はこれだけではない。数年内には西南諸島でも何かしらの動きがあるといわれている。この先ひとりでも多くの国民の生命を守るために、今回の騒動を契機として、平和のための軍事について真剣に語る機会・学ぶ機会を増やさねばらなないと考える。



練習艦しまゆき

昨日は練習艦しまゆきの入港セレモニー、歓迎レセプションに参加をいたしました。本日は16時まで見学を受け付けているそうです!ご興味あります方はぜひ 高知新港までお越しくださいませ。

聞くところによると、練習艦とはいえ一ヶ月で実戦投入できるように訓練を積んでいるとのこと。冷戦時代には、ロシアの潜水艦を追い払う役目を負っており、スクリュー音を消すための装置などが搭載されているそうです。

image

image

自衛官候補生課程修了式

平成26年度自衛官候補生課程修了式および記念会食に参加しました。三ヶ月前、三翠園入校式で見た候補生は、夢と情熱に溢れつつも初々しさを感じさせる容貌でした。今日の彼らは厳しい三ヶ月の訓練を経て、日に真っ黒に焼けた、精悍かつ頼もしい姿に生まれ変わっていました。これからそれぞれの赴任先で後期の訓練課程と職務に励まれるそうです。日本の自存自立と国民の安全、安心の為に、時に自らの危険を顧みず尽力くださっております彼らに対し、心から感謝を申し上げるとともに、ますますのご活躍を祈念申し上げます。

20140628-130650-47210437.jpg

高知県隊友会定期総会防衛講話

自衛隊OBで構成される隊友会、その高知県支部の定期総会に出席しています。

お昼からは麻生総理を迎えての講演会がありますので、午前中の講演だけを拝聴して帰る予定です。

ご講演くださるのは高知地方協力本部佐藤文章 本部長です。

配布された資料の中に自衛隊関連イベントの案内状がありましたので、ご紹介します。

20130519-110203.jpg