建国記念日ということで高知会館で開催されるお祝いの会に参加。講師は門田隆将さん、今回が二回目の高知での講演ということもあってか会場はたくさんの人で溢れておりました。
門田さんは、フリーランスになった2009年以降、戦史を中心に上梓しておりますが、最近では福島原発の吉田所長ほか関係者からの聞き取りを手記にまとめたものが発売されております。
今日の講演内容は、建国記念日ということで日本らしさについてお話をされました。ルース・ベネディクトの菊と刀で有名な恥の文化、これをもっとも体現していた大正生まれの人々、そしてもっとも発露された大東亜戦争の局地戦について、戦後最後の証言者の話をもとに熱く語られました。
大正生まれのたくさんの復員者から直に聞いたお話だけにどの話にも大変な重みがあり、愛する家族や故郷、死なば諸共と誓い合った戦友のためにと、死地に赴くエピソードを前に涙を禁じ得ませんでした。殆どの参加者がハンカチ無くして最後まで話を聞くことはできなかったでしょう。
大正生まれの人々は、同世代の7人に1人を先の大戦で失うのみならず、さらに戦後は犯罪者の烙印を押されてしまいました。それでも彼らは、衣食住に事欠く中でがむしゃらに働き続け、子供を養い、今日の日本の経済的繁栄の礎を築かれたのです。ジャーナリストも我々も、もっときちんとあの時代と世代に向き合え、正しく評価せよ、そして日本を再発見せよと訴えておりました。
まったくもってその通りです。
無知は罪です。日本の先達を辱め未来を損ないます。
よりよい日本を目指して、私もがんばってまいります。