Google Maps 活用備忘録

Google Maps (API) の便利な使い方を忘れないためのメモ。

挨拶回りや複数の訪問場所がある場合、紙媒体の地図では取り扱いが大変です。
となりのページを探す時間のロス、用紙の疲労、相手先の細かな情報が確認 できないなど不便も多い。

そこでお金をかけずにいい方法はないかと思案して、辿り着いたのがGoogle Mapです。

[必要なもの]

  • 出先で使うネットブック、スマートタブレット
  • 3G、4G回線との接続環境(モバイルルータや3G回線対応iPad、デザリング機能など)
  • Google アカウント
  • CSVファイルを出力できる環境(ExcelやAccess、筆まめなど・・・)
  • AGtoKML (CSVファイルをKMLファイルに変換します) http://homepage2.nifty.com/mohri/AG2KML_help.htm
  • .NET Framework Version 3.5のランタイム (AGtoKMLの動作用) http://www.microsoft.com/downloads/ja-jp/details.aspx?FamilyID=333325fd-ae52-4e35-b531-508d977d32a6
  • 住所情報等

 

Step 01

Excelなどを用いて住所情報を入力し、カンマ区切りのCSV出力します。
その際に 見出し行は name, address, lat, lon, description とします。
name: 訪問先の名前
address: 訪問先の住所
lat: 緯度
lon: 経度
description: 備考 html タグが使えるようです
addressを記入した場合、lat、lonの項は未記入で結構です。
*参考 http://taizo3.net/hietaro/2011/02/post-429.php

Step 02

AGtoKMLを起動し、Step 01で作成したCSVファイルを読み込みます。

Step 03

「すべての住所を検索」を押して、住所(address)を緯度(lat)、経度(lon)に変換します。
*たぶん Google Geocoding API のジオコーディングリクエスト機能使っているので、一日2500件まで?

Step 04

KMLファイルとして保存します

Step 05

GoogleアカウントでGoogle Mapにログインし、マイプレイス>地図を作成(プライバシー設定と共有設定を限定公開に!!)>インポートを選択します。

Step 06

作成済みのKMLファイルを読みこめば完成です。
私の場合、ローカルPC上のKMLファイルは読み込めなかったので、一度自分のwwwサーバにアップロードしてURLを渡すことで対処しました。

完成Map

Google APIの文法をきちんと勉強すれば、ポインタの形や色なども変更できるのだと思います。
尚、一日の読み込み回数に制限がありまして、25000回/日とのことです。

 

都道府県議会議員研究交流大会

ご無沙汰しております。

前日にはPHP主催の民間事業委託の課題とこれからについて勉強会に出席、本日は標記の大会に出席しております。

全体講演会では時事通信社の加藤清隆解説委員長のお話を聞きました。
宰相の資格についてがテーマだったのですが、実際には財政とTPPの話で終始。

財政については、安全資産として円が買われている現状、国債保有者の95%が日本人または日本の金融機関であることなどを引き合いに財政危機論を否定、併せてデフレ経済下における国の緊縮財政や増税路線を批判しました。

TPPについては、従来からの日本の平均関税率の圧倒的な低さ、比較して円高による損失の影響の大きさ、農業への影響、各参加国のGDP規模から実質的日米FTAでありオバマ大統領への花向けであることなどの指摘を行い、参加反対を訴えておりました。

前者については、社会保障費の増大への対応、前の投稿でも触れた間接税による徴税の必要性の高まりなどから、消費税についてはきちんと議論を進めるべきだとの見解を私は持っています。

後者については全くその通り、TPP推進は亡国への道程と考えております。
留意しなくてはいけないのが政策全般に言えることでもありますが、TPP締結時の国民生活への影響が、バブル崩壊やリーマンショックがそうだったように、時間をかけてジワジワとやってくる点です。

最後に質問の機会がやってきました。
挙手はしたものの時間の都合で順番は回ってきませんでした。
そこで発言したかったことは、我々の職責として後の祭りは許されないわけですから、TPPを締結してしまった場合の日本の受ける深刻なダメージを勘案すれば、もし民主党所属の県議の中に個人としてはTPP反対なのだけれど、党の方針に従っているという方がいらっしゃるのであれば、日本と県民市民のこれからを真剣に考えて離党してでも反対すべきなのではないか、といった内容です。

憂うべきことはたくさんあるのですが、兎も角もTPPについて勉強会を開いてきちんと情報発信していきたいと考えています。

wikileaksにおけるTPPの公電暴露の件について

TPPとは環太平洋戦略的経済連携協定の略称で、これに加盟する太平洋諸国間においてはあらゆる貿易障壁を置かないようにしましょうね、という取決めです。

ありとあらゆるものが対象とはつまり、国家安全保障に係わる電気や通信事業、公共事業の落札や公務員の採用すべてに及びます。
本協定のもとでは、現行法で外資参入が規制されていても、先方から協定違反を指摘されれば規制を撤廃しなくてはなりません。
新聞・報道等では農業団体などが強烈に反対している くらいにしか書かれていませんが、実は国内経済・制度、あるいは文化教育等まで影響を及ぼしうる内容ですね。
このように書けば、その潜在的恐ろしさが十分わかっていただけると 思います。ちなみに私もTPP反対派です。

さて、2006年5月にシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4カ国加盟で発効した経済連携協定ですが、2010年10月よりアメリカ主導の下に急速に推し進められることとなりました。
2010年の2月には、ニュージーランド外交貿易省のマーク・シンクレアTPP首席交渉官の下記発言が在ニュージーランド米国大使館から本国向けに公電(原文)として送られました。

On multilateral issues, Sinclair emphasized that New Zealand sees the TPP as a platform for future trade integration in the Asia Pacific.
If the eight initial members can reach the "gold standard" on the TPP, it will "put the squeeze" on Japan, Korea and others, which is when the "real payoff" will come in the long term.
(http://www.wikileaks.org/cable/2010/02/10WELLINGTON65.html)

公電なんて大事なモノがなぜ出回っているのかと言えば皆様ご存知wikileaksのせいです。
この文章が詳らかにされると、TPP反対派の方々は次のように翻訳を行い転載を 行なっているようです。(転載文はググれば出るよ。)

TPPが将来のアジア太平洋の通商統合に向けた基盤である。
もし、当初のTPP交渉8カ国でゴールド・スタンダード(絶対標準)に合意できれば、日本、韓国その他の国を押しつぶすことができる。それが長期的な目標だ。

wikileaksの社会的評価とその内容の信憑性は別として、”put the squeeze on” のところを押しつぶすと読ませるのはちょっと無理あるし悪意あるかなというきがします。
「~を締め付ける」と訳したほうが適当だと私は思いますね。

生活衛生と下水のお話

本日は全国環境整備事業協同組合連合会の第37回全国大会に出席をしてまいりました。
全国大会ですから、会場のかるぽーとは1,000人超の人出でいっぱい。
また、来賓には衆参国会議員をはじめ県下首長が多数出席していました。さすが全国大会。

さて、こういう機会がございましたので、下水についてお話をしたいと思います。

日常生活で発生する汚水は、地下の下水道または浄化槽施設で処理されている関係もあって、
私達はあまりその存在を意識することはありません。
上下水道料金の請求書 が来た時くらいでしょうか?
下水と一口にいいましても、 都市部に多いですが下水道で集中処理しているところもあれば、
個々の家庭に備え付けられた浄化槽で処理しているところもあります。

今日の大会は、この浄化槽を含むし尿や汚泥等の一般廃棄物の処理業者さんの集まりなのです。

四国および高知は全国に比べて下水道の普及率が低い(全国平均75.1% 高知県33.3% 高知市57.2%) ということもあって、組合員の活躍の機会は多そうです。
下水道をどんどん普及させればいいじゃないか!という簡単な話でもありませんでして、
住宅が集中するところなら良いですが、家がまばらな地域では下水工事のコストが嵩みますし、
また東日本大震災では、その集中処理の脆弱性が問題として浮かび上がりました。
そういったデメリットを解消すべく、浄化槽に活躍の場が与えられているのでございまして、
わたしの実家なども昔からお世話になっています。

いづれにせよ、高知の川には依然として生活排水の垂れ流し(42%)が行われています。
川を文化を綺麗に保つためには、下水道や合併式浄化槽の状況に応じた適切な導入を進めていかなくてはならないのです。

とりとめのない文章になりましたが、前述のこともあって高知市においては、下水道と浄化槽の間にはいろいろあるんだろうなーというのが今日の私の雑感です。

間接税のそもそも

課税方法の基本的なお話です。

近年の情報通信技術の発達によって、市場経済のグローバル化が進んでいますが、
その影響が国や地方の財政のあり方にも影響を与えています。

たとえば、日本のように法人や個人に対する所得課税を基幹税としてきた国では、
裕福層な個人や企業が、(PCクリックひとつで)資本を国外に移すなど課税逃れをする傾向が見られます。

ヨーロッパのようなボーダレス化している地域では、この問題が早くから顕在化していたので、
所得などへの直接課税から消費税をはじめとする間接税へウェイトを移すことで対策を講じています。

日本では、『増大し続ける福祉・医療費の捻出のために消費税の税率引き上げを!』などと言われていますが、
目的税化は国民に受け入易くさせるためのお題目であって、上述したような課税環境の変化が
本質にあることを理解しておかなくてはいけません。

これらのことを踏まえれば、日本の法人税が世界各国に比べて相対的に高い理由、
そして経団連が引き下げを主張するその合理性に一定の理解を示すことができますし、
福祉・医療費の増大に対処するためというのはもちろんのこと、間接税の引き上げは早急に行わなくてはいけないと考えるわけです。
あわせて、所得水準に対する配慮から生活必需品への間接税の免除などの複数税率もしっかり検討しなくてはなりません。