医療センター高知県・高知市病院企業団議会

本日は病院企業団議会が開催されました。議題は経営中期計画案についてです。

昨日の危機管理文化厚生委員会では県立病院の経営状況について質疑が行われたわけですが、そこでは目下の課題として収益の改善が掲げられていました。医師不足が一定解消されれば、収益も改善されるとの見通しですがそこには次のような課題が隠れていると思われます。

まず、中央と東西それぞれの医療圏が確立されること、そのことは急性期医療への対応など助かるべき命が助かるなど素晴らしいことですから実現されなければなりません。しかし公営病院経営全体で見た場合、総人口に対する病人や怪我人の数、つまり医療ニーズはほぼ一定割合のはずです。さらには今後の人口減少を考慮すれば病院にかかる必要のある高齢者の数が増えるとしても、患者数全体でいえばその数は微減がよいところでしょう。とすればやはり将来人口減、年齢構成などの定量的データも考慮に入れた長期経営計画といったものも必要になると思われます。医師数や設備規模もこれれを参考に計画されなければなりません。さらには、政府の在宅介護方針が打ち出され、県下では病棟を増やしている民間総合病院、公立病院を辞めて自立した開業医も存在するわけですから、これらを考慮せずに医師不足を声高に叫び予算をつぎ込んでも実効性に欠けるものになると思われます。

今日の議会では、上記に触れて、これらを考慮した経営計画を策定するようにと意見をいたしました。県の医療政策にも反映されるよう、県議会でもしっかり訴えてまいります。

 

さて、その議会も予想より早く終わりましたので、お昼を五台山のカフェでいただきました。
下の写真は展望台手前で撮った写真です。写真

 

一般質問要旨

本定例会で質問予定の要旨は以下の通りです。

3月11日13時~
@高知県議会
*何方様もお気軽に傍聴にお越しくださいませ。

 

教育について

  1. 高知県教育振興基本計画の教育理念は早急に改めるべきと考えるが、所見を聞く。
  2. 近代日本史再考の県民運動に県を挙げて取り組むことが必要ではないかと思うが、所見を聞く。
  3. 県内の教育問題に社会階層がどのような影響を与えているのかを把握するために実態調査を行うべきと考えるが、所見を聞く。
  4. 未利用あるいは潜在的な人的資本の問題についての認識と今後の対応について聞く。

エネルギー政策について

  1. 主体的かつ戦略的にエネルギー政策に取り組む機関が本県に必要であると考えるが、所見を聞く。

健康政策について

  1. 臓器移植について国民の理解を深めるために必要な措置が十分に講じられているのか。また、医師への働きかけやネットワーク構築への協力など、今後どのような取り組みを行っていくのか、併せて聞く。
  2. 統合医療について認識を聞く。

障害者福祉について

  1. 障害者施設が十分に確保されていない地域において、障害福祉サービスをどのように確保し、展開していくのか聞く。
  2. 手話通訳者の確保や相談体制の整備にどのように取り組んでいるのか聞く。
  3. 障害者が利用できる短期入所事業所の現状と、高齢者施設における障害者の受け入れ体制の整備について聞く。

観光振興について

  1. 高知県に興味を持ってもらうようにするには、高知県と他のカテゴリー群との関連付け作業を戦略的に展開していくことが必要不可欠と考えるが、所見を聞く。
  2. 観光客が実体験に基づく情報発信を行えるように、特定の観光地などを中心とした高速通信環境の整備を行うことを提案するが、所見を聞く。

農業政策について

  1. 営農を成り立たせるための農業政策とはどうあるべきか、所見を聞く。
  2. 土地集約化をより迅速に進めていくための課題と対策について聞く。
  3. 若年期からこれからの農業の姿を正しく学び、実体験することが必要であると思うが、学校教育における現状と認識について聞く。

南海地震対策について

  1. 国による膨大な予算措置が見込まれ、また県民の防災意識が最高潮にあるなど、今こそまさに県都の遷都を行う千載一遇の好機であると思うが、所見を聞く。

3月定例会一般質問の日程

私の議会一般質問の日程が決まりました、3月11日の13時からです。
どなた様も自由に傍聴いただけますので、ご都合つきます方は奮ってご臨席くださいませ。

質問内容につきましては、後日追ってお知らせいたします。

9月定例会 オスプレイ討論

9月定例会のオスプレイ討論動画をアップロードしました。

高知県議会 平成24年度9月定例会 登壇者:西内隆純

『米軍機「オスプレイ」の国内配備・運用の撤回を求める意見書議案』ならびに『安全確保の合意を無視したオスプレイの本県通過に抗議し、安全確保を求める決議議案』についての反対討論

オスプレイについては、マスコミを筆頭にその安全性のみにスポットが当てられがちです。本討論では、安全性はもちろんのこと、その戦略的・戦術的意義を踏まえ、意見書案および議決案に反対の立場から意見を述べさせていただきました。ぜひ多くの方に御覧頂いて、国防およびオスプレイに対する正しい知識と認識を深めていただければ幸いです。

下記URLに我が会派が反対した意見書案と議決書案の原文を付します。オスプレイに関する意見書案・議決書案

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=rQyZ44W_na0[/youtube]

9月定例会・最終日

9月定例会の最終日です。
県議会でも日本共産党より、オスプレイ配備・運用撤回の意見書案、本日緊急に本県通過に抗議し安全確保を求める決議案が提出されています。

私が両方の反対討論をすることになっていますが、直前の変更で反対討論文の手直しにバタバタです。

オスプレイ問題については、マスコミをはじめ「木を見て森を見ず」の状態が続いております。
非常に貴重な機会をいただきましたので、これを機に上述のような流れを正し、日本の国防の現状(尖閣諸島をはじめとする島嶼防衛の問題など)、日米安保の位置づけ、オスプレイの戦略的・戦術的意義、その安全性についてしっかりとした討論を行い、もって国民・県民の国防に対する正しい理解・認識の深化に資するよう努めたいと思います。13時から定例会が開会されます。県議会HPにて配信されますので、お構いない方はストリーミング配信をご覧いただければと思います。
http://113.42.218.61/kochi/

 

9月議会予算委員会登壇します

9月定例会予算委員会、28日の10時より一時間ほど登壇いたします。

ご都合つきます方はぜひ議事堂まで公聴にお越しくださいませm(_ _)m
また議会HP のストリーミング配信から視聴することもできますのでぜひともご活用ください。

質問予定内容は

心の豊かさのための行動政治学
ユビキタス高知
知財吸引県高知
南海地震対策に関する提言
その他

です。時間の都合で変更するかもしれませんがご容赦下さいませ。

東北視察@南海地震対策再検討特別委員会その2

すっかり時間が空いてしまいましたけれども、前回の投稿の締めくくり方があのようにしたかいもありまして、今日の続編のモチベに繋がったわけでございます。

前回の記事で書きましたように、東日本大震災後の復興復旧状況を視察するべく沿岸部の大槌町や陸前高田市を訪問いたしました。
震災後一年半近く経過したにも関わらず、市街地は写真のような有様です。

写真には加えていませんが、大槌町には明治時代に設置された津波を警告する石碑がございました。今回の津波もその石碑のすぐ近くまで来ていたということで、災害に対する危機意識を世代を超えて伝え続けることの難しさも痛感いたしました。

さて本題に移りたいと思います。なぜ一年半たった今も市街地の復興が進んでいないのかということについて・・・

まず基礎自治体の庁舎そのものが津波被害に遭遇し、多くの職員が尊い命を失ってしまったこと。先方からも事前対策として役場が被災しないことは非常に非常に重要である旨のアドバイスをいただきました。その後の救命救助、復興・復旧において中心的な役割を果たすわけですから。

次に通常かつ正当な手続きに則って復興・復旧を進めようとしていること。今回のような大規模災害では国が主導してしっかり介入していくべきなのですが、その根拠となる法律・手続きを定めたものがありません。このあたりがしっかりしていれば政局も絡みようがなかったと思います。
地元に復興計画を策定するよう指示を出していますが、地方自治体の限られたマンパワーでは限界があります。大槌町では140名の町職員のうち町長を含む40名が尊い命を失いました。そのような状況において、復旧業務、平常業務、さらにその上で町全体の復興計画の策定などとても対応しきれないだろうことは容易に想像がつきます。方々の自治体から職員派遣の協力を受けてなんとか平常業務をこなしてはいますが、復興計画については結局のことろUR都市機構が絵を描いているそうです。

最後は合意形成の難航。訪問した両自治体ではすでにおおまかな復興計画を完成させておりますが、住民説明会やその後の地権者の同意に大変苦労しています。高台移転や盛土を行って災害に強い街づくりにする、この総論には誰も反対しませんが、いざ自分の敷地の割り当てが盛土上となると高台以外は嫌だといった各論反対が生じています。さらには住民説明会を開催してもすべての住民が積極的に参加するわけではありません。いざ計画を進めるとなるとそんなことは聞いていないなどと説明会不参加者からお叱りを受け、そこで計画が遅滞するそうです。

さて、このような状況ですので特に気になるのが人口の流出状況とそのことと最も関係の深い雇用の状況についていです。
先方に本件について質問を行いますとやはり3割程度の人口流出が認められるとのこと。実際にはもっと流出しているのだろうと思います。特に働き口を求める若い人から流出しやすい傾向が 認められます。
一方雇用の状況はといいますと、瓦礫処理などの仕事はあるものの中々雇用には繋がらないとのこと。 働ける人は多くいるのですが、期間雇用の瓦礫処理に従事するくらいならば、保険が切れるようなことはせず金額は低かろうとも雇用保険をもらい続けたいと考える人がほとんどとのことです。委員会のあるメンバーは、これからさらに2年も3年も特別措置で雇用保険 をもらい続けるとすれば、その後にもう一度働きはじめるだけの気力は残らないだろうね、と言っていましたが私もさもありなんと思いました。もちろん行政側の制度設計でこのような事態はある程度回避できるのかもしれませんが、それはそれとしてその利己的な選択が巡り巡って自らの首を絞めてしまうことについて思いを馳せて頂きたいです(すべての方が該当するわけではないです)。
さらに輪をかけて悪いことに、このような状況においては将来の絵も描けず出生率が激減しているとのことです。先方が仰るのには、近い将来には学校運営が成り立たなくなるかもしれないとのこと。これは由々しき事態です。これからそれなりの復興状況に至るには少なくとも3年は要するわけですから、そのときにどれだけの人が街に残っているのか、そしていま復興に参画するといっている大手企業が3年後も同じ思いかどうかを考えた時、不安を感じずにはいられません。

さて、以上の視察から得られた教訓をもとに何を考えどう活かすかですが、これについては9月定例会の予算委員会の質問にしっかりと反映していきたいと考えておりますので、お時間ある方はぜひ傍聴にお越しくだしませ。

東北視察@南海地震対策再検討特別委員会

7月中旬の南海地震対策再検討特別委員会の視察について、遅ればせながらUPしようと思います。

いわゆる備忘録ですね。

さて、たびたび視察に出ている南海地震対策再検討特別委員会ですが、今回は東北の一年後の復興状況について見聞きをしてきました。

まず初日は、岩手県遠野市。
遠野市は沿岸部隣接市町村の西側、つまり内陸部にあります。
23年3月11日の大震災においては支援物資中継基地として大活躍したことはみなさんご存知でしょうか?

たぶんこの地域以外にも中継基地として活躍した場所はあるでしょう。中継基地に求められる要件を突き詰めていけば、その機能を果たせる地域は自然と絞られるからです。ではなぜ遠野市が有名になったかと言うと、発災後の早い段階で支援物資中継基地として名乗りをあげてその体制を整えたからです。また、そのことを可能としたのが事前の想定訓練・計画でした。

遠野市を含む近隣市町村では、30年以内に99%の確率で到来すると予測されていた地震災害に対して、従前より合同訓練を行なっていました。幹事の市町村は持ち回り制で、いづれの地域も一般的な防災訓練・避難訓練を行ったのに対して、遠野市は沿岸部が深刻な津波被害に見舞われたと想定し、物資支援中継基地として円滑に機能するための訓練を行いました。この訓練にはもちろん自衛隊も参加しています。このときの経験に基いてあらかじめ支援物資中継基地としての計画を策定していたことが、発災後の円滑な対応につながりました。

高知県においても、同様の役割を果たす市町村あるいはエリアをあらかじめ策定しておき、近隣市町村あるいは隣県および自衛隊等との連携等を深化させておかなくてはなりません。

 

次に沿岸部、大槌町、陸前高田市を訪問しました。
目的は復興・復旧状況と、現段階で抱える課題等について調査を行うためです。
 まず目に飛び込んできたのが、一年以上経過した今でもほとんど復興・復旧の進んでいない惨憺たる中心市街地。 テレビや新聞などを通して全く進んでいないと散々聞かされていたものの、いざ目の当たりにしたときには、本当にショックでやりきれない気持ちになりました。

なぜここまで遅々として復興・復旧が進まないのか?視察を続けるうちに、そこにはそれなりの理由があることが浮かび上がってきました。

この記事の続きはまた後日・・・

【風評被害】政務調査費

先日の高知新聞に政務調査費に関する記事が原因で風評被害にあいました;w;

ことの経緯は次の通りです。
高知新聞の27面?あたりに高知県議会の政務調査費の使用状況に関する記事が掲載されました。
その中でユニークな支出としてニーチェやデカルトの哲学書の購入費用に言及していましたが、
これを読んだ人が『あの哲学書は・・・』と わたしが購入したものと思い込んで話しかけてくるのです。
あの書籍群を購入したのは断じて私ではありません^^;

政務調査費の使途については本人がきちんとその正当性を説明できるかが重要ですね